ザ・フランス映画
GWらしく映画を観よう週間が続いております、Mofaです。今日はHuluで「たかが世界の終わり」を観た。普段あんまりフランス映画は観ないのだけど、これは何か気になって観てしまった。
家族に自分の死が近いことを伝えるために、12年ぶりに里帰りする劇作家のルイが主人公。家では母、兄、兄嫁、そして妹が、久しぶりの再会を待っているんだけど、感動的な家族の再会場面なんかにはならず、ずーっと何かギスギスしてんのよね、この家族。そしてほぼずっと、家での会話が主体。そしてカメラも俳優陣の顔のアップを多用していて、めちゃくちゃ濃密というか。だけどさすがはフランス映画というか、クドくなくて、アップが多いのに画面が美しいのよ。特に、繊細な演技が素晴らしかった、主役を演じたギャスパー・ウリエルの美しさよ。監督はこの人の美しさを撮りたかっただけなんじゃないのか、と思うほど、どのショットも美しい。
ハリウッド映画みたいに、観客にハッキリ分かる単純な物語ではないから、延々家族の会話ばっかりで、なんかつまらんな、と思う人もいるだろうけど、私は好きだった。お兄さんもすぐ突っかかってくるしすごい嫌な人だな〜と思うけど、わかるわ〜。お兄さん側の気持ちもわかる。ラストで感情を爆発させて本音が出とったけど、教養もあって成功している弟に、ずっとコンプレックスあるんやろうな。そして、家族の面倒見たり、しんどい事は全部俺がやらなあかんのに!ていう思いもあるんやろうな。わたし自分が一番上だからよくわかる。
ルイがどうして家を出て、ずっと帰って来なかったのか、そこらへんは何の説明もされないから、観客は、家族の会話の端々や、時折挿入されるルイの回想シーン等から推し量るしかない。この説明されなさも、映画に雰囲気を与えていて良かったと思った。家族みんなが、それぞれの思いを抱えて生きているんだな、ということがじっくり描かれている映画でした。
ただ私的にはね〜、挿入歌が陳腐でいただけないと感じたんやけど。最初も最後も、めっちゃ主人公ルイの心の内を歌っているような、説明的な歌詞の曲が流れてさ〜、あれはちょっとどうかと思ったよ。あと最後の鳩時計のくだりとか。ちょっと説明的すぎない?ラストの小鳥のアップとか…。曲と、ラストのあれが、ちょっと私には説明的すぎて残念に思えてしまった。特に最初の曲は、歌詞といい、安っぽく感じてしまった。個人の好みかな…。
でもまあとにかく、主役のルイがめっちゃ美しかった。言いたいことがあるのに言い出せない感じ、心の内を人には見せない感じ、繊細な演技も素晴らしかった。フランス映画あんまり観ないから、ギャスパー・ウリエルって知らなかったんだけど、素晴らしい俳優さんだ〜と思って調べてみたら、この人今年スキー事故で亡くなっておられた(T.T) なんてこと…。せっかく良い俳優さんを見つけたと思ったのに、残念すぎた。
それはともかく、連休中日に、良い映画を観た〜。
家族に自分の死が近いことを伝えるために、12年ぶりに里帰りする劇作家のルイが主人公。家では母、兄、兄嫁、そして妹が、久しぶりの再会を待っているんだけど、感動的な家族の再会場面なんかにはならず、ずーっと何かギスギスしてんのよね、この家族。そしてほぼずっと、家での会話が主体。そしてカメラも俳優陣の顔のアップを多用していて、めちゃくちゃ濃密というか。だけどさすがはフランス映画というか、クドくなくて、アップが多いのに画面が美しいのよ。特に、繊細な演技が素晴らしかった、主役を演じたギャスパー・ウリエルの美しさよ。監督はこの人の美しさを撮りたかっただけなんじゃないのか、と思うほど、どのショットも美しい。
ハリウッド映画みたいに、観客にハッキリ分かる単純な物語ではないから、延々家族の会話ばっかりで、なんかつまらんな、と思う人もいるだろうけど、私は好きだった。お兄さんもすぐ突っかかってくるしすごい嫌な人だな〜と思うけど、わかるわ〜。お兄さん側の気持ちもわかる。ラストで感情を爆発させて本音が出とったけど、教養もあって成功している弟に、ずっとコンプレックスあるんやろうな。そして、家族の面倒見たり、しんどい事は全部俺がやらなあかんのに!ていう思いもあるんやろうな。わたし自分が一番上だからよくわかる。
ルイがどうして家を出て、ずっと帰って来なかったのか、そこらへんは何の説明もされないから、観客は、家族の会話の端々や、時折挿入されるルイの回想シーン等から推し量るしかない。この説明されなさも、映画に雰囲気を与えていて良かったと思った。家族みんなが、それぞれの思いを抱えて生きているんだな、ということがじっくり描かれている映画でした。
ただ私的にはね〜、挿入歌が陳腐でいただけないと感じたんやけど。最初も最後も、めっちゃ主人公ルイの心の内を歌っているような、説明的な歌詞の曲が流れてさ〜、あれはちょっとどうかと思ったよ。あと最後の鳩時計のくだりとか。ちょっと説明的すぎない?ラストの小鳥のアップとか…。曲と、ラストのあれが、ちょっと私には説明的すぎて残念に思えてしまった。特に最初の曲は、歌詞といい、安っぽく感じてしまった。個人の好みかな…。
でもまあとにかく、主役のルイがめっちゃ美しかった。言いたいことがあるのに言い出せない感じ、心の内を人には見せない感じ、繊細な演技も素晴らしかった。フランス映画あんまり観ないから、ギャスパー・ウリエルって知らなかったんだけど、素晴らしい俳優さんだ〜と思って調べてみたら、この人今年スキー事故で亡くなっておられた(T.T) なんてこと…。せっかく良い俳優さんを見つけたと思ったのに、残念すぎた。
それはともかく、連休中日に、良い映画を観た〜。