有栖川有栖さんの文庫新刊「捜査線上の夕映え」読み終えました!カバー写真、タイトルとピッタリでめちゃ素敵。
前半は物語がほとんど動かなくて、え、こんな動かなくて大丈夫なの?と思ったけど、その分今回は警察側の人々の目線からのシーンがたくさんあって、面白かった。火村とアリス、こんな風に思われてるんやなってのも色々わかったし。そして物語が半分以上過ぎたあたり、さりげなくポン、と置かれた一文に驚愕!!事件の関係者に関わる人物として、あまりに思いがけない人の名前が出てきて、ほんまビックリして二度見した。その後、火村とアリスが瀬戸内海の島に渡ってからは、一気に物語が動いていく感じで、はぁ〜〜!へぇ〜〜!なるほど、そうか〜!とか思って読み進めているうちにラストで、そう来るかぁ〜〜〜と唸らされた。いやぁ面白かった。
有栖川さんの火村&アリスシリーズ大好きで、いつも思うのがアリスの関西弁がめっちゃ自然でいいなぁと。小説に出て来る関西弁キャラって、時々ちょっと、コテコテな関西弁すぎて、「こんな喋り方する人、周りに誰もおらんのやけど…」と思う事もあるからさ。まぁ、地域にもよるのかもしれんけど。少なくとも私が住んでる大阪の地域では、イントネーションは関西弁やけど、いわゆるコテコテの関西弁で喋る人ってほとんどいないのよね。その意味でアリスの関西弁はすごく自然で、周りにいそうな感じだから、物語の世界がすごくリアルに感じられてストーリーの中に引き込まれていくってとこもあるのかもしれないな〜とちょっと思った。今回は何か、火村とアリスの何気ない会話も多くて、そこも楽しかったな〜。
しかしまあ、何ですなぁ。単行本は高いから、いつも文庫になるまで待ってから買ってるけど、最近文庫も高くなってきたよねぇ!読み応えあるページ数だと、普通に千円超えて来るもんなぁ。買うけどさ、好きだから😢